ダメ主夫 ひげメガネの雑記帳

アクセスカウンタ

zoom RSS 塀のない刑務所と高校未履修問題

<<   作成日時 : 2006/10/28 12:20   >>

かわいい ブログ気持玉 8 / トラックバック 2 / コメント 0

何日か前に複数のテレビ局で立て続けに「塀の無い刑務所」についての特集をやっていました。
「塀のない刑務所」は愛媛県今治市の新来島どっく大西工場の中にある松山刑務所大井造船作業場。一般人と共に働く造船所です。
周囲に塀は無く、寝泊りする部屋には鍵もかかっていません。

松山刑務所の受刑者の中から厳しい訓練と審査を経て新来島どっくに移されます。
一般の「塀のある刑務所」との一番の大きな違いは「受刑者の自治」。
刑務官はおらず、受刑者のみで生活管理や各種催物等まで行うそうです。

一般の刑務所での出所後の再犯率が50%近いのに対して、この「塀のない刑務所」出身者の再犯率は、なんと数%だと言います。

軍隊的に見えるきびきびした行動。絶叫に近い返事。一般社員が喫煙をする横での絶対禁煙。
なによりも、他の刑務所との違いは受刑者の自律にあると言っていました。

『よく聞かれた指導の言葉が『考えろ』。そう・・・ 人は 『考える』ことが絶対に必要』
↑【『塀のない刑務所』広智苑】より引用

番組は、再犯率を下げるためにはこんな方法もあるよと提示していたように思います。


そこで、この刑務所の状況をまざまざと見せ付けられた後、再犯率50%の一般刑務所がどんな所なのか想像してみます・・。

起床、就寝など日々の生活の細かな事から、懲役作業に至るまで刑務官などの指導の通りに行わなければならず、逆らう事は許されません。慰問で歌手などが来て歌っても許されるのは演目が終わった時の拍手のみで声は出せないと言います。

ある意味、言われる事に従ってさえいれば良い、ぬるま湯のような生活。
身体的には規律正しさを身に付ける事ができますが、自ら考えて行動する能力は身に付きようがありません。

再犯率が高いのは、更正できなかったからでは無くて、社会復帰がまともにできない事が大きく関わっていると思います。
規律正しさと手先の技能だけ身に付けさせられただけで世に出され、自ら考えて自らの責任で行動する能力は無いままという人も多いのかもしれません。

結局、出所後の様々な辛さに耐え切れずに居心地の良い所に戻りたくなるのかも知れません。


そして、最近世を騒がす「高等学校の必修科目の未履修問題」。
当初、「受験のため生徒がのぞんだ」などとして生徒に責任を持っていく報道がされましたが、徐々に学校側が大学合格率優先で勝手に行ったとして生徒側に責任は無いという事になってきました。

本当に生徒側に責任は無かったのでしょうか?
中には虚偽の報告に整合性を持たせるために実際は使われることのない教科書を偽装として購入させられていた例もあります。
疑問や異議を唱える生徒はいなかったのでしょうか?

なんか、上で書いた「塀のある刑務所」の状況に近いものを感じます。
上に言われるがまま、異議を唱える事を許されない。

「受験優先」や「母校の名誉」といった、つまらない理由から告発できなかったのかもしれません・・・。

私の母校も地方の進学校でした。
今回の騒ぎで、母校までもが数年前に未履修があったことが発覚してしまいました・・・。
でも今年度の未履修はないようです。(ほっ)
何らかの自浄的作用があったのではないかと希望的観測をしてしまいます・・。

それというのも、私の母校のモットーは「自由」「自主自律」。
生徒の自主性は他の高校にくらべてかなり尊重されていたと思います。
そんな学校が社会的にもやばい「未履修」などする訳がない!と思っていました。
もっとも、進路指導やカリキュラムに生徒の自主性がどれほど介在できたのかどうか疑問ですが・・・。

話はそれましたが・・・
結局言いたい事は、決して高校は大学受験予備校であってはならないという事です。
さまざまな必修の科目を学習し素養を身に付ける事は大切だと思いますが、それ以上に生徒が進学したり社会に出た時にいかに自律して暮らして行ける人間になるかどうかが何より大切な事だと思います。

今回の問題を鑑みると、「考える」よりも「覚える」ことに重点を置き、自主性を育む文化祭や運動会は縮小され、まるでロボット増産体制です。

刑務所の話になぞらえて考えると、結局社会に出た時に真に必要となる何かが欠けているのが実状と言うより他ありません。(決して犯罪率が高いと言いたいのではありません。)

フリーター、ニート問題の根っこもソコにある事は確かだと思います。
かく言う私も、そんな立派な高校を出て大学に入ったにも関わらず、フリーターを経て今や立派なニート専業主夫です・・・。

未履修問題は、以前にも数々発覚しつつも全国レベルの問題になる事はありませんでした。
今回の未履修問題の拡がりは、政府の教育基本法改正の動きと関連していると見て間違いないでしょう。「切り札」として使える好機まで意図的に放置されていたのかもしれません。
ここまで大きく問題にされた生徒、特に受験生は気の毒な事この上ありません。


未履修問題が発覚し結局詰め込み教育を行っていた学校のみならず、全国の高等学校ならびに各教育委員会や文部科学省や教育再生会議の皆々様、
社会に出た後に本当に大切なものは何かという事を今一度考えて欲しいと思います。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 8
かわいい かわいい かわいい かわいい
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
未履修問題:02
高校は義務教育ではない。つまり民間同士の「教育」という契約を親と学校が結んだことになる。であれば,その義務を怠った学校は親に対して瑕疵を負うことになる。それなのに,学校も親も文部科学省に対して穏便な解決を求め,文部科学省も必要時間の半分で手を打つことによって収集させようとしている。当事者である卒業生や現役の子どもたちはどのように考えるであろう。何でも無理を言えば通ってしまうと勘違いするのじゃないか。しかも未履修の学校は進学校が多いという。ならば今後の日本のリーダーは教育的欠陥... ...続きを見る
大学 高校 中学 小学受験@親の立場@大...
2007/03/18 23:40
未履修問題:02
高校は義務教育ではない。つまり民間同士の「教育」という契約を親と学校が結んだことになる。 ...続きを見る
大学 高校 中学 小学受験@親の立場@大...
2007/04/06 03:55

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
塀のない刑務所と高校未履修問題 ダメ主夫 ひげメガネの雑記帳/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる