竹島海域調査で出港待機中の2調査船の能力

一見、韓国の挑発に乗せられた形に見える今回の竹島海域調査に伴う調査船の行動ですが、出港して沖合いで待機中の調査船「明洋」「海洋」とはどのような船なのでしょうか?そこから垣間見える日本政府の思惑は?簡単に調べてみました。
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「明洋」「海洋」は、中型測量船に分類され、沿岸域の海洋調査を主務とする測量船「明洋型」に属する同型船です。
総トン数は621トン(公式550トン)。全長60m。航続距離5,000海里(≒9260km)。兵装は無し。
1日で700平方海里以上の海底地形を測量できるナロー・マルチ・ビーム測深機を搭載しています。
2番船「海洋」は船尾作業甲板を若干広くし、浅海域や狭水道の調査用搭載艇の速度が向上。
 【海上保安庁の測量船のページ
 【文部科学省HPの調査船資料ページ
 【海洋情報研究センター / (財)日本水路協会の「明洋」紹介ページ

海上保安庁は国際海洋調査用の大型測量船を2隻と”沿岸域”調査用の中型測量船3隻を所有しています。
今回の2隻は、同型船という事もあり、連携を取りつつ効率の良い調査を目指した構成だと思います。
また、あえて”沿岸域用”(日本領海内用)の船を出す事によって、あくまでも調査海域が日本国領海内であると主張する思惑もあるように思われます。

そして、「中型」と言っても621トン(550トン)というサイズは簡単に拿捕されうるサイズであるとも言えます。
護衛巡視船は同行せず、いわゆる「丸腰」での行動。
対する韓国側は”独島周辺”に警備艇など18隻以上を集中配備。当然、武装した船。
韓国の海洋警察庁の警備船には76ミリ砲を装備したものもあり、最悪、簡単に沈められてしまいます。

お互い核を持っていない国同士とは言え、日韓両国民としての視点からすればキューバ危機」にも匹敵する危機的事態だと思われます。


調査期間については公表されていませんが、
今回調査するのは、「竹島の北東約30kmにある約75,000平方kmの長方形の海域」
「1日700平方海里(≒2,400平方km)以上の海底地形を測量できる能力」とありますから、
7,5000÷(2,400×2)=15.625≒16日

もし調査を速やかに開始し、順調に進行した場合、早ければ、ゴールデンウィーク明けにも調査が終了する見込みです。
実際は、海の荒れ等の各種妨害要素により、倍以上の期間を見込んでいるものと思われます。

6月下旬にドイツで開かれる国際会議「海底地形名称小委員会」への地形名称案提出のための調査ですから、かなりギリギリの時期の調査と言えるでしょう。

「韓国が地形名称案提出を見送れば調査を見送る」と水面下での交渉も行われているようですが、どうなるか見守るほかありません。

海上保安庁のモットーは「正義と仁愛」
今回の調査行動は、果たして正義と仁愛に基づく行為なのか・・・?
そういえば、古今東西の戦争は「正義と仁愛」が譲り合わずにぶつかった結果じゃないかと、ふと思う・・・。


↓参考にした書籍
海上保安庁ハンドブック
艦船マニアの基礎知識
艦船メカニズム図鑑
続 艦船メカニズム図鑑

海人社 世界の艦船ホームページ
海上保安庁公式ホームページ

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